令和4年度の編入体験記をまとめます。
東京都立大学 システムデザイン学部 機械システム工学科 生体機械コース
東京農工大学 工学部 生体医用システム工学科
を受験して全て合格しました。受験内容の詳細は以下のリンクを参照してください。
VS東京都立大学
VS東京農工大学
VS筑波大学
この記事では編入試験のために取り組んだ事、しておいてよかった事を中心に書いていきます。
- きっかけ
- スペック
- 受験までにやったこと
- 総勉強量
<きっかけ>
2年の夏頃から漠然と大学に行きたいと思いっていました。3年の頃に睡眠に強く興味を持ち、生体医工学や人間工学を学べそうな大学を視野に入れてました。IIIS(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構)がある筑波大学は2年の修学旅行で行ったのもあって早い段階で候補になっていたと思います。しかし全受験校が確定したのは5年の5月です。
<スペック>
1〜4年の席次(おおおおよそ40人中)
4位、3位、4位、3位
3年11月IP460
3年1月公開605
4年9月公開665
4年11月公開795
定期試験期間はエナドリゴクゴク飲みながら過去問を解きまくって得点していただけなので内容はほとんど身についていません。入学理由は寮生活ができる、文化系の授業が少ない、学食でモンスターエナジーが170円で買えるなど。一般高専生です。
1年〜3年秋ごろ
部活の弓道と定期試験だけ頑張ってあとは何もしてません。日中の授業がどうしても眠かったので7割くらい寝てた気がします。これが睡眠に関して興味を持ったキッカケです。
3年後期
まだ受験勉強はせずTOEICの勉強をしていました。
11月頃に弊学の先輩主催の進学報告会に参加してから大学調べが始まりました。多くの高専はこのような機会がないと編入に関する情報が手に入らないと思うので積極的に参加したほうがよいです。少なくとも弊高専(FNCT)は教員からの編入に関するサポートはありません。
この頃小山太郎流(高専から東大編入!)という、東大編入は簡単!みたいなサイトに騙されてしまい、東大カッケーーーーーーということで東大が志望校に。大は小を兼ねると言いますし。しかしお前なんかが東大?と言われるのがコワかったのでほとんどの友人には言ってないです。
3年春休み
あらゆる編入体験談を読み漁って必須だと思った参考書を買い揃えました。どのブログにも書かれていると思いますが、編入試験は情報ゲーなので体験記を読み漁りましょう。
4年4月~6月(6~8h/day)
編入数学徹底研究の問題ですら解けないものがほとんどだったので、3年生までの大日本図書の教科書をから全部やり直しました。学校がオンラインになってくれたおかげでこの復習がサクサク進みました。6月までに
- 基礎数学〜微積Ⅱの教科書とワークを一周
- 物理のエッセンス赤青(交流、原子のとこ除く)
を主にやりました。受験が終わった今振り返ると、この基礎からの見直しがなかったら参考書の行間が読めず挫折につながっていたと思います。
4年夏休み(6~8h/day)
小山太郎流で合格者のTOEICスコアの平均を出してみたところ790くらいだったので9月の公開試験で800超えを目標に勉強をしていました。この時期は9割TOEIC、1割数学です。物理はやってません。
しかし夏休みすべてをTOEICに捧げたのに9月の公開試験が665でした。目標に全然届かなかったのでこれ以降もTOEICの勉強を続けました。
4年9月~11月(平日4~6h、休日7~9h)
東大用に複素関数、ラプラス変換、確率をやりながらTOEIC これだけです。TOEICは11月の公開試験で795だったので終了。それから数学物理メインにして、英語はDUO3.0をほぼ毎日ペラペラめくってました。
4年12月〜2月(平日5h、休日8~10h)
この頃から過去問の演習を始めました。東大の過去問を眺めながら確率と複素関数を勉強しました。東大の入試問題は参考になるものが多く、体系的な理解がはかどるので受験しない人でもやる価値があると思います。
冬休み2週間は何もしてません。春休みで取り返せばOKです。
4年春休み(8~10h/day)
ここが勝負です。数物に集中するためにこの時期までにTOEICは片付けておいた方がいいと思います。まとまった時間が取れていたので時間を測って過去問を解く練習を始めました。
この時期らへんに東大と試験範囲がモロ被っている筑波の工学システムを視野に入れました。これらの大学の過去問演習に加え、大学編入のための数学問題集を1周、基礎物理学演習1,2をユルく1周、大学生の電磁気学を3周しました。どれも有名な参考書です。
本格的に過去問演習を始めたところで東大のヤバさに気づき、第一志望を筑波の工学システム学類に変更しました。しかしここまで東大を第一志望にしておいたおかげで、複素関数やTOEICなどが片付いていた状態で筑波の対策に入れたのが良かったです。まだ志望校が決まっていない編入志望の高専生はワンランク上の大学を目標にしておくとよいと感じました。
5年4月〜6月(平日5~7h、休日8~9h)
この時期はひたすら過去問演習です。筑波大工学システムのボーダーは7割(諸説あり)と言われているので時間がかかるタイプの問題は完全に捨てました。
しかし志願するのは結構難しいです。返信用の封筒、それに貼る切手などの準備がうまくいかず3日なくなりました。😞
受験校は筑波と試験範囲が丸かぶりという理由で4月に農工大を受けることを決め、願書受付開始4日前に都立大を受けることに決めました。本命の筑波を受ける前にこの2校で試験の流れや面接の雰囲気をつかめたのが良かったです。1発目に本命にならないようにするのはオススメできます。
全体を振り返って、3年の春休みに受験勉強の指針を考えられたこと、早い段階で仮の志望校を決められたこと、4年11月でTOEICが片付いたことなど、主観ですが早めの行動が功を奏したと思います。あとはやるだけです。
<総勉強量>
しかしスタプラでよく見る300時間/月勉強する受験生は本当にすごいですね、敵いません
使用した参考書も一応